なるかわしんご(NarukawaShingo)

えほんとぼく

東京と

time 2016/10/06

東京と
「ゆったりとした気持ちで絵本をつくる?ぼくの中に問いが生まれた。これは一体どういうことなのか。
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少し遡ること、先々週。東京の展示会で、とある編集者さんとお会いした。作った絵本を読み聞かせて、コメントを頂いた。その晩すぐに描き直した。それから数日後にまた会ってくださることになって、また、ダミーを喫茶店で描きまくった。当日、そわそわしながら電車に乗って、事務所の玄関までなんとかたどり着いた。(池袋駅から地上に出れないレベル。)
 
さっそく作り直したダミーを見ていただいた。すると、「こんどはやりすぎたね・・・。面白い場面を連結させただけじゃダメだ。なにを伝えたいかが霞んでしまう。」しばらくして、その編集者さんは静かに僕に言った。

「絵本はね、こどものエンターテイメントなんだ。だからね、ゆったりとした気持ちで作りなさい。肌で感じられる絵本を作らなきゃダメなんだ。」
 
 
 
自分の池溜まりのような場所に、「ぽちゃん」と何かが、落ちていく感覚を繰り返し感じた。編集者さんはいろいろ言うのを我慢したような感じで、静かに僕に言った。
「あせっちゃいけない。絵本は焦って作るものではないんだ。子供のためのものだから。」
20分ほどで事務所を後にした。

『絵本とは君自身であり、君の思想なんだ。もし君が真の生活を送らなければ、君の絵本は真実を語れないだろう』

 
これは、長谷川集平「シューヘー」さんがチャーリー・パーカーさんの名言をもじって書いたもの。それを急に思い出した。真の生活とは、真実とは、何なのか。作品を通して見出していけるのだろうか。生まれてきて4,5年しかたってない多感な子供達へ向けて僕はなにを届けたいのか。20年、いや100年その子供達の心を支えるような作品を僕は日本に残したい。
 
 
 

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なるかわしんご

なるかわしんご(絵本作家・イラストレーター) 1989年(平成元年)生まれ、三重県四日市市在住。27歳。中川たかこを師事する。現在はピース・ピースに所属、専門学校の絵本コース講師を務める。影響を受けた作家は、M・センダック、ジョン・バーニンガム、和田誠、宮崎駿など。